コーチングってなに?

一昨年からテニスを習いだし、そして今年の春から
ミニバスのコーチを始め、なんだか「コーチング」ということについて
考えることが多いのですよ。
人に教えつつ、人に習い続ける日々だからね。
で、オレが思うにコーチって、ほめてなんぼの仕事なんだよな。
昨日、某テニススクールの体験レッスンを受けて感じたんだけど
そこのコーチが「あーっ、そうじゃなくて」とか
「いまの違う。こうして、ああして」とか
基本的に“ネガティブ”なことしか言わない人だったんだよね。
あげくはツレに「ラケットあってないんじゃない」とまで言い出すし。
ミスに対してアドバイスをするタイプって言うんでしょうか。
まあ、そういうスタイルもあるんだろうけど、
言われる方は「ミスをしたときのイメージ」が強く焼き付いて
そのイメージを打ち消そうという方向で練習にはげむ、という感じになるのよ。
コレって正直、上達速度が遅いと思う。回りくどい。弊害も多し。
やっぱり、7ぐらい褒めて報酬系の回路を頭にインプットした後、
3でミスを指摘するという、それぐらいのほうが上達は早いと思うのだな。
古来言われている「アメとムチ式」ですね。しかもアメのほうが多め。
やっぱりスポーツはイメージに対してカラダがついてくるものだから、
逆に言うと、イメージないところに上達は無しってことで、
だからこそ「成功したイメージ」をいかに植え付けるかということが大切なのよ。
ていうか、そう思うのよ。
ほめて伸ばす。コレ、口で言うはカンタンだけど、実践は難しいのよねえ。
失敗のほうが目立つからね。ていうか初心者ほど失敗の方が多いから、
ついついそっちにアレコレ言いたくなるんだよなあ……。
同じ潜在能力、たとえば10の潜在能力があるコに対し、
ネガティブ派のコーチングは7ぐらいまでしか引き出せないのでは無かろうか?
そしてアメいっぱいあげる式のほうは、もしかしたら12ぐらいまでいっちゃうかも。
なーんて、そんなことを夢想した、ちょっとヒマは今日一日でした。
なんか嫌なコーチと出会ったおかげで、いい勉強になったなあ。